野球のルール【投手編】かなり複雑な投手のルールを解説

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野球のルールって初心者の方からしたら、かなり難しいですよね。

そんな中でも特にルールが複雑で経験者でもよく理解できていないのが、投手のルールだと思います。

この記事では投手に関するルールを解説していきます。

このルールを把握することで、ボークなどの無駄なペナルティを防ぐことが出来ると思いますので、投手の方や監督コーチの方は必見です。

 

 

投手のルール

投球するまでのルール

準備投球

投手は先発するときや、交代したときなどに投球前の準備投球ができます。【1分以内もしくは8球以内】とされていますが、各団体、地域やリーグにでの取り決めや審判の判断に委ねられています。

ただし、事故(打球が直撃した、足を捻ったなど)の場合などは、その投手が続投出来るのか判断するため、急遽交代した投手のウォームアップのために球審が必要と思われる球数を認めることが可能となります。

時間制限

試合時間が決められていない野球においては、試合のスピードアップのため走者がいる場合、投手は【キャッチャーが返球してから】12秒以内に投球しなければいけません。ただしランナーがいる状況では20秒以内となります。

ランナーがいる場合はこの時間を有効に使い、駆け引きをします。

投球の義務

投手として登板した場合、最低でも1人目のバッターに投球して終了させなければなりません。

突発的な事故や病により投球が困難と審判に判断されたときは交代可能。

投手と野手

投手板にふれた投手は投手としてのルールが適用されますが、【投手板を外せば野手としての扱い】になります。

このルールはボークに大きく関わってきます。

投球サイン交換時

投手は捕手のサインを投手板にふれた状態で見なければなりません。

 

牽制球

牽制球

牽制球(けんせいきゅう)とは塁上にいるランナーに次の塁への盗塁を阻止するため、リードを小さくさせたり、アウトをとるため、投手がランナーがいる塁へボールを投げることを指します。

種類

牽制球には2種類あります。(投手板を外して投げる、外さないで投げる)

投手板を外した場合は牽制球を投げなくても問題ありません。(投げるふりだけなど)

外さなかった場合は、牽制球を途中でやめるとボークとなります。(必ず投げなければなりません)

牽制するときは必ず投げる塁へ軸足ではない足を向けなければなりません。

(例:右投手がホームよりへ足を踏み出しながら、3塁へボールを投げる、1塁側へ足が踏み出せていないなど)

ただし、【2塁への牽制】は真後ろに投げるので投手板を外しても外さなくても、牽制を途中でやめてもボークとはなりません。また右回りで回転しても左回りで回転しても問題ありません。

注意!!!

これまでは3塁への偽投は許可されていました。(3塁へ投げるふりをして反転し1塁へ投げるなど)

しかし、ルール改正で投手板を踏んだままの【3塁への偽投は禁止】となりました。

この行為を行った場合はボークとなり走者は進塁できます。つまり1点入ってしまいますので、要注意!!

ただし最初からプレートをはずしての3塁偽投は問題ありません。

投球方法(ポジション)

投手の投球方法(ポジション)は大きく2つに分かれています。

ワインドアップポジション

「ワインドアップ」の画像検索結果

出典:ウィキペディア

両腕を頭上へ振りかぶって投げる投球方法。

投げるときに軸足が投手板に触れていなければなりません。

ワインドアップは投球動作が大きいのでランナーがいる状況では使用しませんが、基本的にはどの場面で使用しても問題ありません。

ルール
  1. 打者への投球動作を起こしたなら途中でやめたり変更することは出来ない(躓き転んでもボークとなります)
  2. 投球するときを除いてどちらの足も地面から上げてはいけない。投球するときは軸足でないほうの足を一歩後ろに引き一歩前に踏み出すことができます。
  3. 投手は軸足を投手板においてボールを両手で体の前におけばワインドアップポジションとみなされます。
  4. 投手板をはずす場合は両手を体の両側に下ろし、軸足を最初に投手板から外さなければなりません。
  5. この姿勢からセットポジションに変更したり、ストレッチをすることは出来ない。

 

ワインドアップポジションには腕を頭上まであげずに投球動作を行うノーワインドアップも含まれます。

「ノーワインドアップ」の画像検索結果

■セットポジション

「セットポジション」の画像検索結果
軸足を投手板につけて片方の足を投手板の前において振りかぶらずに投げる方法です。
セットポジションは投球動作が速いのでランナーがいる場合に用いられますが、いつこの投げ方をしても構いません。
近年では、プロ選手も常時セットポジションで投げる投手も多くなっています。

ルール
  1. 打者への投球動作を起こしたら途中で止めたり変更することはできません。もちろんつまずいて転んだ場合や体制を崩した場合も同様です。
  2. この投げ方では打者に投球しても、塁に送球しても、軸足を後方に外してもOKです。
  3. セットポジションをとる前には片方の手を体の横につけていなければなりません。
  4. ボールを両手で体の前に置き、完全静止したのちに投球へはいります。(投球ごとに完全静止をしなければなりません。)
  5. これら一連の動作が投球動作として認識されます。
投手板の踏み方

プロは投手板に触れていればどこでも可能です。

アマチュアなどでは投手板の踏み方に制限があります。軸足は投手板の前のラインに触れる左右の端から軸足がはみ出さない

 

ボークとなる場合

ボークとは投手の違反行為です。

ランナーがいる状況では全てのランナーに1つ進塁が言い渡されます。

投球動作時のボークはランナーに進塁・打者に対しては1つボールが追加されます。

投手板に触れないで投球に関連する動作をした場合

投手が投手板に触れずに投球した場合はボークとなります。(当然ですね)

反則投球をした場合

ワインドアップやセットポジションの投球動作に反した投球をした場合はボークとなります。

またバッターが打席内で打撃姿勢をとっていないにもかかわらず投球したとき(クイックピッチ)もボークとなります。

投手板にふれているピッチャーがボールを落とした場合

投手板に触れている投手がボールを落としてしまった際はボークとなります。

故意であれ、偶然であれボークとなりますので、注意を。

投球動作を途中でやめた場合

投手板に触れている投手が、投球動作を起こしながら途中でやめた場合はボークとなる。
ただし2塁への牽制のために二塁へ投球(偽投も含む)することは許されます。
ここで注意して欲しいのが、セットポジションの際です。
体の前でセットしてから、あるいはそのような動作の途中で投手板を外さずに、セットを解いたりその動作を辞めたりした場合もボークとなります。
汗をふいたり、目にゴミが入ったりするような場合にボールからどちらかの手を離すとボークとなるのでご注意を

セットポジション時で完全静止せずに投球した場合

セットポジションの際に一度、完全静止しないで投球した場合はボークとなります。
ただし、その球を打者がヒット、エラー、フォアボール、デッドボールなどで一塁へ到達してなおかつ、他のすべてのランナーが少なくとも1個の塁をすすんだときにはボークはなりません。(つまり打者側に有益な結果になった場合はプレー続行)

投手板に触れているピッチャーが一塁へ偽投した場合

投手板に触れているピッチャーが一塁へけん制球を投げるマネをしたときはボークとなります。

ただし2塁への偽投はボークにはなりません。1塁3塁へ偽投するためには投手板を外さなければなりません。

投手板に触れている投手が塁へ牽制する塁の方向へ踏み出さなかった場合

投手板に触れている投手が牽制する際に牽制する塁へ足を踏み出さなかった場合はボークとなります。
踏み出した足が全く別の方向を向いているとボークとなります。

投手板に触れている投手がランナーのいない塁へ送球または偽投した場合

投手板に触れている投手がランナーのいない塁に送球したり、偽投げをしたらボークとなります。

投手がボールを持っていない状態で投手板に立つか、またいで立つか、投手板を離れて投球するマネをした場合

投手がボールを持たないで投手板に立ったり、投手板をまたいで立ったり、投手板を離れて投球するマネをした場合はボークとなります。

投手がバッターを正対しないうちに投球した場合

投手がバッター方向に体を向けずに投球した場合はボークとなります。

投手がキャッチャーボックス外にいるキャッチャーに投球した場合

よく敬遠などのときにおきることですが、投手が両足をキャッチャーボックスに入れていないキャッチャーに投球した場合はボークとなります。
注意なのは片足でもボックスの外にでていれば適用されます

故意に試合を遅らせた場合

故意に意味もなく試合を遅延させる行為を行った場合はボークとなります。

二段モーション

軸足ではない方の足をいったん上げてから、再度上げ下げする二段の動きは禁止されています。

ボールに関するボーク

  1. ボールや投球する手に唾液をつけること
  2. ボールをグラブや体などで摩擦すること(素手での摩擦は可能)
  3. ボールに異物をつけること
  4. ボールに傷をつけること
  5. 投手が投手板を囲む円形の部分で手を口につけた後にボールに触れるか、投手板にふれているときに手を口につけること

そのた禁止事項

危険球

打者に対して危険な投球をすれば退場となります。

退場処分は審判によって判断されます。

リストバンド、包帯の禁止

手首に付けるリストバンドやサポーターは禁止されています。

主審や相手側ベンチより許可されたものについてはつけることが可能となります。

まとめ

複雑な野球のルールですが、投手に関しては多くのルールが設けられています。

意外と知らなかったというルールもあったのではないでしょうか?

これらのルールをしっかり把握することで、まさかのボークをとられて悔しい思いが無いようにしっかり注意しましょう。

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