ジブリ『崖の上のポニョ』の裏設定や都市伝説を紹介!ネタバレ含む

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『崖の上のポニョ』は2008年7月公開のジブリ作品

5歳の男の子・宗介(そうすけ)と人間になることを願うポニョとの出会いから物語が始まります。

小さな男の子とポニョがメインとなる映画ですが、今作品にも様々な都市伝説が存在するので紹介したいと思います。

※当記事はネタバレだけで無く、作中に登場する津波に関しても記載してます。東日本大震災などで被災されたり、トラウマがあるまたは強いストレスを感じる方はご注意いただきますようお願いいたします。


ポニョは実は死神だった

『崖の上のポニョ』で最もよく考察される都市伝説は、実はこの作品は死後の世界を描いており、ポニョは死神だという噂。

ポップは作画とは裏腹に一体なでポニョが死神と呼ばれるようになったのか?実は作中にポニョの世界=『死後』、ポニョ=『死神』と連想できる箇所が隠されています。

町を襲った巨大津波なのにみんな無事

ポニョの世界が死後として描かれているのでは?と推測される理由の1つが物語の中で宗介たちが住む町をある日津波が襲ったシーン。

町を丸ごと飲み込むような巨大な津波に襲われますが、なんと住民たちは無事だったこと。さらに驚くべきはそれまで車イス生活だった老人ホームの人たちが津波後、生還を果たすとの足が動くようになったり、水の中なのに呼吸が出来るようになったりと明らかに不自然な状況に。

そんな状況を宗介は不思議に感じているのに、大人は誰一人として違和感を感じていない様子。

さらには宗介の母親のリサは『今は不思議なことがいっぱい起きているけど、後で理解することができる』と意味ありげな言葉を伝えていました。

そもそもとして、「崖の上のポニョ」の作曲を担当していた久石譲氏はインタビューで次のように語っていました。

「死後の世界や輪廻、魂の不滅など哲学的なものを取り入れながら、そして子供にも理解してもらえる音楽を作るのにはどうしたら良いか。ここに一番悩みました」

作中に大きく関わる『3』という数字

作品の中に『3』が大きく関わっています。

ポニョの睡眠回数=3回

グランマンマーレからの質問数=3回

リサの車のナンバープレート『333』

などです。少し偶然のように感じるかもしれませんが、実はこの3という数字は「アセンデッドマスター(超越した人間とその霊魂)」を示す天使の数字なのです。

アセンデッドマスターが側にいるときは『3』を目にしやすいという言い伝えがあるため、少し意図されて作られている可能性があります。

ポニョの本名について

ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」だと作中で説明がされています。

ブリュンヒルデというの神話に登場するワルキューレ(ヴァルキリー)のうちの1人で戦死した者をオーディンの神殿(ヴァルハラ)に連れていく役割を担っている存在のことである。

ポニョの見た目の愛らしさに敢えてこの『ブリュンヒルデ』とつけたことはポニョが死後の世界への案内人である死神とにた位置づけの存在であるといえます。

宗介とポニョの通ったトンネル

ジブリ作品では時としてトンネルが大きな役割をもつことがあります。

『となりのトトロ』のととろへと繋がるトンネルや『千と千尋の神隠し』の現世と神の世界をつなぐトンネルなど作中で大きなポイントになる場合が多いのです。

ポニョの中でもこのトンネルが登場します。

ポニョはこのトンネルを通ることを嫌がったり、人間になりかけていたポニョが魚に戻ってしまったことからこのトンネルにも大きな意味があると連想されたことから、このトンネルが『現世とあの世を繋ぐトンネル』として誕生しました。

そして、このトンネルを抜けてしまった宗介もまたこの時点で亡くなってしまったと考えられます。

トンネルに入る前のシーンを見てみるとトンネルの入り口付近にお地蔵さまが置かれているのがわかります。日本でのお地蔵さまは、子どもを守る菩薩としてよく知られていますので、宗介の救済を意味しているのかもしれません。

宗介たちがボートに乗って移動していた川は三途の川

津波のあと宗介とポニョはボートに乗って移動をしていました。

するとそこで赤ちゃんを連れた家族と出会います。実はこの家族は大正時代の人だと宮崎監督は話しています。

彼らはすでに亡くなっていると考えられます。しかし、赤ちゃんが成仏出来ないため、夫婦も一緒に彷徨っている…という状況だと考えられます。

そして死者が渡る川=三途の川であるため、この川は三途の川なのではないかと噂されていました。

その後ポニョ(死神)がおでこをぐりぐりとくっつけることで赤ちゃんに引導を渡したことで家族は成仏できたのではと考えられます。

月の存在

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ポニョの世界で月はに3つの意味がると公式ホームページで説明されていました。

1つ目は世界や引力のバランスに強く関係する存在。

地球のバランスが崩壊することによって、月が近づいてしまい引力のバランスが崩れ、海面上昇が起起こったことによって町が水没してしまったのだと。

2つ目は女性を表している。

月は昔から女性を象徴する代表的なものであり、ポニョの母グランマンマーレが登場する時にはこの月がいつも象徴的に光を放っています。

3つ目は人間の精神や生死に関係している。

満月の夜になると自殺者が増えたり精神に異常をきたすことが多くなる理由としては月の存在によって潮の満ち引きなども関係しているそうです。

 

トキさんの存在

老人ホームの中で唯一トキさんだけがポニョのことを嫌っていました。

初めて宗介がポニョを見せた時にも『人魚が現れると津波が来る』といって恐れていました。

実はこの『人魚が現れると津波が来る』という言葉は、言い伝えがいくつか残っており、1771年に石垣島を襲った大津波の時,ある村人が漁師の網にかかった人魚を助け,そのお礼に人魚が大津波の到来を教えたおかげで多くの村人が命拾いしたとの言い伝えがあります。

老人ホームの人たちが早々にポニョを受け入れ、死の境界を越えていく中でトキさんだけはなんとか抗っているところを描いていました。

しかし、宗介が海から逃げるシーンで宗介を助けるためトキさんが身を乗り出したシーンでバケツから溢れだしたポニョと触れたことでトキさんも死の境界を越えてしまったのだと思われる。

ポニョの物語は人魚姫がルーツ

宮崎監督はェネツィア国際映画祭の記者会見のインタビューで子どもの頃に読んだアンデルセン童話『人魚姫』がポニョの発想のルーツだったと答えていたそうです。

アンデルセンの人魚姫は魔法によって人間の姿になりますが、真実の愛を得られないために泡になって消えてしまいます。

このポニョも同様に、大好きな宗介のために人間になりたいと願い、宗介の真実の愛が得られないと泡となって死んでしまうという選択を迫られていました。

 

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