シン・エヴァンゲリオン劇場版:||で物語の終止符を打ったエヴァンゲリオンシリーズ。
数多くのエヴァ専門用語が登場してはファンの間で多くの憶測を呼び、それが人気に拍車をかける要因でもありました。
その中でも特に物語を大きく動かす要因である『インパクト』について解説していきたいと思います。
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インパクトの種類
エヴァの中でインパクトは大きく分けて5つのインパクトが発生しました。
ファーストインパクト
ファーストインパクト(ジャイアントインパクト)は最初に白き月(後の第1使徒である『アダム』と裏死海文書やロンギヌスの槍)が南極に大陸に落下し、地上の支配者になるべく使徒を生み出していきました。
その後黒き月(後の第2使徒『リリス』)が地球に飛来した際に【ファーストインパクト=ジャイアントインパクト】が発生。これによりアダムを含む使徒は眠りにつき、月が誕生します。
そして、その後リリスによってリリン=人類が生み出され繁栄していきました。

ファーストインパクト=エヴァ世界の発生
セカンドインパクト
南極で発見された第1使徒『アダム』調査中に発生した謎の大爆発がセカンドインパクトと説明されていましたが、それはゼーレによって偽られた情報であった。
真実はゼーレや碇ゲンドウらによる人為的に発生したものであった。
葛城調査隊を利用して他の使徒が覚醒する前にアダムをロンギヌスの槍で再封印するも失敗。その時に発生したエネルギーによってセカンドインパクトが起きたのです。
ゼーレの思惑は他の使徒が覚醒する前に槍を使いアダムを卵戻すことでガフの扉が開き、ガフの部屋の使徒の魂を焼き払うことで使徒を殲滅しようと試みますが、アダムが暴走した事で世界を巻き込んだ大災害のセカンドインパクトを発生しました。
セカンドインパクトによって海が赤く染まってしまいました。
セカンドインパクト=海の浄化
サードインパクト
サードインパクトはその前段であるニアサードインパクトの続きであるとわかっています。
ニアサードインパクトは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』での終盤、第10の使徒にエヴァごと捕食され取り込まれた綾波レイを救うために、碇シンジと疑似シン化第二形態となったEVA初号機が引き起こしたものがニアサードインパクトと呼ばれています。
サードインパクトが本格的に始まるかと思われた瞬間にカヲルが乗ったエヴェンゲリオンMark6が投げたカシウスの槍によって初号機の活動が停止され、強制的にインパクトを終わらせたため、ニアサードインパクトとして呼ばれるようになった。
そしてサードインパクトは劇場の中で描かれることはなかったが、サードインパクトが発生した事実をカヲルによって聞かされシンジは絶望してしまった。
カヲルによるとセントラルドグマ最深部がサードインパクトの爆心地であり、Qでシンジたちが降下したそこには首を切断されたリリスの骸、半ばリリスと同化した状態のエヴァンゲリオンMark6、そしてMark6内部に潜む第十二の使徒が存在しており、この3体のいずれかまたは複数によって扉が開かれサードインパクトが発動したと思われる。
しかし、加持リョウジによってサードインパクトも阻止され、ゼーレの目指した「大地の浄化」までは防ぐことが出来たが、セカンドインパクト後の海同様に地表のほとんどは真っ赤に染まり人類が住むことのできる土地限られることになった。
サードインパクト=大地の浄化
旧劇場版では、サードインパクトはまた別なストーリーとなっている。
フォースインパクト
フォースインパクトは『Q』の最後で、エヴァ13号機にダブルエントリーしたカヲルとシンジによって引き起こされた。
シンジがリリスに刺さっていた2本の槍を抜いた結果、Mark.06の中で活動停止状態にあった第12の使徒が活動を再開し13号機を取り込んだ結果、13号機が「疑似シン化形態」となり覚醒することでした。
自身がトリガーだと悟ったカヲルがシンジから引き継いだDSSチョーカーを使って爆死することで止めようとしたが、実はシンジをインパクト継続のための保険としていたため、マリがシンジの入っているエントリープラグを射出させたことでフォースインパクトが途中で止まりました。
しかし、フォースインパクトはシン・エヴァンゲリオン劇場版で再び発生しました。
フォースインパクトの発生条件として必要なものが覚醒済みのエヴァ13号機、使徒(使徒の力を解放したアスカ)、黒き月(槍として改造)、アダムスの器4機が必要だったようです。
この時のエヴァ13号機にエントリーされていたのはアスカとカヲルだと思います。
こちらについては下の記事で考察しています。

そのための、黒き月の復活とアダムスの器となるアドバンスド・アヤナミシリーズが用意されていました。
フォースインパクトはシン・エヴァンゲリオンの中でネブカドネザルの鍵によって変化したゲンドウとミサト達が対峙しているシーンですでに起こっており、すべての魂をエヴァインフィニティに同化させる「生命のコモディティ化」が始まっていました。
ゲンドウ曰クこれを魂の浄化だといいます。
フォースインパクト=魂の浄化
アディショナルインパクト
ゲンドウの狙いであるアディショナルインパクトは世界の書き換えを可能とするインパクトでした。そして、その力によりシリーズ通してのゲンドウの願い『ユイとの再会』をずっと狙っていました。
アディショナルインパクトを起こすためにはマイナス宇宙にある「ゴルゴダオブジェクト」にたどり着く必要がありました。
アディショナルインパクトの発生条件はマイナス宇宙に行き覚醒したエヴァ13号機(ゲンドウ)と初号機(シンジ)が必要で、さらにエヴァンゲリオンイマジナリーにロンギヌス、カシウスの2本の槍を刺すことが条件で、物語終盤にその条件を満たしました。
アディショナルインパクトが発生するも、それを阻止しようとミサトとマリがマイナス宇宙で突入し、ミサト達ヴィレが作り出した『ガイウスの槍』をシンジへと届けることに成功。
これによりゲンドウの計画であった『ユイとの再会』は出来なくなり、舞台(列車)から降りることになりました。
その後カヲルが舞台を引き継ぐ形となってシンジの願いを聞くことに。
シンジはエヴァのない世界を創造するため、ガイウスの槍で初号機を貫こうとした瞬間に初号機の中に取り込まれたユイが現れ全てのエヴァごと槍で刺していきました。
その後シンジによってネオンジェネシス(新たな創生)が始められ、シンジの精神世界の中からエヴァのチルドレンたちを救い、それぞれの新たなステージ(人生)へと導きラストにシンジ自身も消え去りそうになった時にマリが現れ、大人になったそれぞれのチルドレンたちが駅のホーム上に登場し、幕を迎えました。
アディショナルインパクト(ネオンジェネシス)=世界の書き換え
まとめ
エヴァの世界の中で最重要キーワード『インパクト』について解説しました。
それぞれのインパクトにゲンドウやゼーレらの狙いが含まれていました。
ファーストインパクトでエヴァ世界が誕生し、セカンドインパクトで海を浄化、サードインパクトで大地の浄化、フォースで魂の浄化を行った後にアディショナルインパクト(ネオンジェネシス)で世界の書き換えを行うといった流れになっていました。